リラ修道院(世界遺産)
ブルガリア人の魂の拠り所とも言われるブルガリア正教会の総本山、リラ修道院。
リラの僧院と呼ばれるこの修道院はソフィアから117キロのリラ山脈山中にあります。車で行くなら2~3時間。
10世紀にイヴァン・リルスキーという修道僧が協会の腐敗に絶望し、隠遁生活を送る為にリラ山の奥深くに入り一人で修行を始めたことが始まりです。
彼を慕う僧たちが次々と後を追って集まり、やがて僧院が作られ集落となりました。
約500年続いたオスマントルコの占領下で襲撃にあったりしましたが破壊されず残され、1000年もの間ブルガリア民族の文化と宗教を脈々と守り続けてきたのです。
1983年にはユネスコの世界遺産に登録されました。
残念ながら1833年の大火でほとんどの建物は焼失しましたが、その直後にブルガリア国内の建築家、イコン画家、彫刻師達が再建の為に結集しすべてを驚くほど短期間で再建したそうです。
要塞のように壁で囲われた修道院は、ストライプが特徴的でなんとも個性的です。
写真はその大火から難を逃れた唯一の建物であるフレリョの塔。
その貴重な建物の1階が現在お土産物屋になっているのが、ブルガリア的というかご愛嬌です。
要塞のように壁で囲われた修道院は、ストライプが特徴的でなんとも個性的です。
写真はその大火から難を逃れた唯一の建物であるフレリョの塔。
その貴重な建物の1階が現在お土産物屋になっているのが、ブルガリア的というかご愛嬌です。
厳しい冬が訪れるこの修道院は現在も修行の為の僧院であり、かなりの数の修道士が暮らしているそうです。
写真は一般に公開されている、僧房の様子です。
写真は一般に公開されている、僧房の様子です。
この修道院の一番の見所は建物の外壁に驚くほど色鮮やかな宗教画でしょう。
昔、識字率が低かった時代に聖書の中身を伝え、信仰心をあおる為に描かれたものですが、西欧のアーティスティックな雰囲気とは違い、極彩色でパワーがあります。
一角獣や人を呑み込む怪魚など、色々な場面が描かれていますので、訪れるチャンスがあれば是非じっくりと見てみてください。
昔、識字率が低かった時代に聖書の中身を伝え、信仰心をあおる為に描かれたものですが、西欧のアーティスティックな雰囲気とは違い、極彩色でパワーがあります。
一角獣や人を呑み込む怪魚など、色々な場面が描かれていますので、訪れるチャンスがあれば是非じっくりと見てみてください。