姿や色だけでなく、香りの素晴らしさから「花の女王」と呼ばれるバラ。
2万種以上あると言われるバラの中でも、最高級の香りとされるのが希少な原種系オールドローズのダマスクローズです。
絶世の美女クレオパトラが最も愛したバラとして世界中に広く知られ、古くから貴婦人たちの美への追求の象徴とされてきました。そのダマスクローズを蒸留して作られるローズオイルはどんな化学合成香料でも代替することが出来ないため、現代でも貴重な天然香料として大切にされ様々な高級ブランドの香水の原料として用いられています。
ブルガリアのダマスクローズによって生産されたローズオイルは、 バラの天然香料の世界市場において約7割を占めています。
そのほとんどがブルガリアの首都ソフィアから東へ170kmに位置する穏やかな平原地帯『バラの谷』で生産されています。
世界的に有名なこの『バラの谷』は、水はけの良い酸性度の高い土壌や、冬は山脈が北風を防ぐこと、開花時期である5月から6月にかけては雨の日が多く湿度が高いといった条件が揃い、バラにとって特別な環境となっているため、香油成分を豊かに蓄えた香り高いダマスクローズを育むのです。
世界に認められているのは地理的環境のためだけではありません。
年に1度だけ5月の終わり頃に可憐なピンク色の花が一斉に咲き始めると、薄暗い早朝から1つ1つ丁寧に手摘みして、その日のうちに工場で蒸留し天然のローズの精油を採取します。
貴重なローズオイルを作るのにはなんと1kgあたり4トンもの生花を必要とし、その価値は金を超えると言われています。
恵まれた自然環境で育つ最高級のダマスクローズと、気の遠くなるような丹念な手作業によって生み出されるローズオイルは、出荷するまで国の厳格な基準が設けられた国立のバラ研究所によって品質を保たれています。
こうしてブルガリアの『バラの谷』が生み出すローズオイルは世界最高品質として広く認められ愛され続けているのです。
匂いや香りと言うものは、私たちが思っている以上に、感情や体調を左右する力を持っています。
人々を魅了し続けてきたダマスクローズは、古来よりその豊潤な香りを楽しむだけではなく、疲労回復や肌を美しくする健康食として、また精神安定作用を持つ薬用として珍重されてきました。
ダマスクローズの芳香成分が、感情を司る脳に心地いい感情を与えるため、心身の不安やストレスなどを和らげ、血液の流れを良くして、肌を活性化させ美肌効果が期待出来ると言われています。
ローズオイル、ローズウォーターやドライローズ等、1トンを超えるものから少量までご相談可能です。
また、MSDSやオーガニック証明書等必要な書類がございましたら、ご用意可能です。
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